読書の世界

【Think clearly】よりよい人生を送るための思考法

ノア
ノア
ねぇ、考え方次第で人生って見違えるほど素晴らしいものになると思わない?
京子さん
京子さん
どうしたの〜?いきなり。頭でも打っちゃったの?
ノア
ノア
そんなわけないでしょ。読書よ、ど・く・しょ!
京子さん
京子さん
読書がどうかしたの〜?
ノア
ノア
最近はまっている読書なんだけど、個人的にここ数年で一番とも思える素晴らしい本に出会ったわ
京子さん
京子さん
へ〜、そんなに良い本だったんだ。なんていうタイトルなの
ノア
ノア
これよ
京子さん
京子さん
Think clearly..賢く、考える?
ノア
ノア
そう、よい人生を送るためのヒントになるような考え方がふんだんに盛り込まれていてとても面白かったわ。少し紹介するわね
京子さん
京子さん
わ〜、楽しみ〜

本のあらすじ

ノア
ノア
この本を一言で言うなら、よい人生を送るために必要な『思考の道具箱』といったところね
京子さん
京子さん
思考の..道具箱?
ノア
ノア
そうよ。”よい人生とはなんだろう?”人間が大昔からずっと考え続けてきたはずのこの問いを、今なお私たちは考えているわ。社会はどんどん進化して、時代も次々に移り変わるたびこの問いは繰り返しされてきたはずなのに、結局答えはいつも期待はずれ
京子さん
京子さん
う〜ん、確かによい人生ってなんだろうって言われても難しいな〜。人によって価値観も違うし正解は一つじゃないと思うけど
ノア
ノア
多分私が同じ質問をされても今の京子ちゃんと同じ答えになっちゃうと思うわ
京子さん
京子さん
やった〜
ノア
ノア
でも、人生で直面する様々な問題や課題を克服する上で多くの人にとって有効な考え方っていうのはあると思うの
京子さん
京子さん
なんとなく分かるような〜、全然分からんような〜
ノア
ノア
この本では、これがあれば人生はきっと上向いていくという52の思考法を紹介してくれている
京子さん
京子さん
そうなんだ〜、なんかちょっと興味湧いてきたな〜
ノア
ノア
何事も絶対はないわ。この思考法で人生が絶対うまくいくという約束はできないけど、間違いなく人生がうまくいく可能性を高めてくれるということは間違い無いと思うわ
京子さん
京子さん
わ〜、聞いてみたい
ノア
ノア
さすがに全部を紹介することはできないけど、私が個人的に特に気に入った内容、印象に残った内容をいくつか紹介していくわね
京子さん
京子さん
お願いしま〜す

考えるより、行動しよう

ノア
ノア
今年になってとりあえず始めてみた米国株投資、ワードプレスでのブログ、…etc ただ悩んでるより行動して明らかに人生が好転し始めたっていう経験則もあってすごくしっくりくる考え方だったわ
京子さん
京子さん
あ〜分かるよ〜。ダメ元でやってみたら予想外に良い結果になることもよくあるよね〜
ノア
ノア
本の中でもその例として文章を書くための最大の秘訣が書いてあったわ
京子さん
京子さん
結果はなんて書いてあったの〜?
ノア
ノア
その秘訣は、何を書くかというアイデアは「考えているとき」にではなく「書いている最中」に浮かぶということだったわ。ブログ記事を書いているときの自分に当てはまりすぎて思わず笑っちゃったわ
京子さん
京子さん
確かに実際やってみると、頭で考えてただけでは思いつかなかったようなアイデアが次々に浮かぶこってよくあるよね〜
ノア
ノア
でもこういう内容の本っていっぱいあるし、ここまでならわざわざ紹介する気にならなかったと思うの
京子さん
京子さん
他に新しい発見でもあったの?
ノア
ノア
ええ、『思考の飽和点』という考え方よ。さっきは否定的に書いたけど、決して頭の中で検討を重ねることに意味がないわけじゃないわ。短期間集中して考えるだけでも大きな気づきがあるのは事実だし
京子さん
京子さん
確かに
ノア
ノア
でも重要なのはここから。時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなって、すぐに思考は飽和点に達してしまうの。これが『思考の飽和点』よ
京子さん
京子さん
う〜ん、なんかちょっと難しいな〜
ノア
ノア
例えば起業を考えてるとするでしょ?起業のアイデアには将来性もある、でも上手くいくかどうかは計画をいかにスムーズに実行に移せるかどうか、そして予想されるライバル企業の動きにかかっている、、、それで終わりよ
京子さん
京子さん
ん?
ノア
ノア
この人の思考はすでにこれ以上思い悩んでも1ミリも先に進まないポイントに達してしまったの。いくら考えても、もう新たなことに思いいたらない、これが『思考の飽和点』よ
京子さん
京子さん
なるほど〜、すごく良くわかったよ〜
ノア
ノア
現実としては、考えてるだけの方がラクだし、行動する方が難しいから実践できる人は少ないわ
京子さん
京子さん
考えてるだけなら失敗のリスクは確実にゼロだもんね〜
ノア
ノア
でも、かの有名なパブロ・ピカソは新しいことに挑戦する勇気がいかに大切かをきちんと理解してたわ

何を描きたいかは、描き始めてみなければわからない

パブロ・ピカソ

京子さん
京子さん
うう、、耳が痛い〜
ノア
ノア
人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを初めてみるのが一番なのよ

なんでも柔軟に修正しよう

ノア
ノア
本の中で、こんな質問が投げかけられていたわ。ちょっと考えてみて

あなたはいま、フランクフルト発ニューヨーク行きの飛行機に乗っているところだ。「飛行中。機体が予定されたルート上を飛んでいる」のは、飛行時間全体のどのくらいの割合だと思うだろうか?

『Think clearly』p29より引用

京子さん
京子さん
え〜?80%くらいかな〜
ノア
ノア
正解はなんとゼロパーセント
京子さん
京子さん
え〜、ゼロ〜?
ノア
ノア
実際は、常に予定位置と現在位置のズレを感知して調整してるわ。車の運転だって同じよ。ハンドルから手を離せば車は車線を逸脱して事故につながることもあるわ
京子さん
京子さん
あぁ、確かに〜
ノア
ノア
ここで言いたいのは、最初の条件設定ばかりを重視して修正の意義を軽んじすぎているということよ
京子さん
京子さん
そういうことか〜
ノア
ノア
そもそも、物事が計画通りに運ぶことなんてほとんどないわ。重要なのは「スタート」ではなく「修正技術」の方なのよ。早いうちに軌道修正できた人が、結局はうまくいくのよ

大事な決断をするときは十分な選択肢を検討しよう

ノア
ノア
本の中で面白い問題があったわ。数学者の間で「秘書問題」として知られる命題
京子さん
京子さん
どんな内容なの〜?
ノア
ノア
京子ちゃんが”秘書を一人採用するとしたら?という問題”よ。100人の人から応募があって、無作為に順番を決めて、一人一人面接をしていく。ただしこの面接には条件があって、面接が終わるごとに京子ちゃんはその応募者を採用するかどうか決めないといけない。全員の面接が終わってから誰にするか決めることができないとしたら、京子ちゃんはどうする?
京子さん
京子さん
え〜、難しいな〜。もっといい人がいるかもしれないと思ってたら、やっぱり最初の人が良かったと思うかもしれないし〜
ノア
ノア
ふふ、実はこの秘書問題の適切な解法はたった一つしかないのよ
京子さん
京子さん
ええ〜、どうやって選ぶの〜?
ノア
ノア
まず「最初の37人」は面接はしても全員不採用にして、ひとまずその37人の中で最も優秀な女性のレベルを把握するの。そしてその後も面接を続けて、それまでの37人のうち最も優秀だった人のレベルを上回った最初の応募者を採用するのよ
京子さん
京子さん
確かに、それなら聞いてる分には良さそうだけど。。その37人の根拠って何かあるの〜?
ノア
ノア
この37っていうのは、応募者である100を、数学定数e(=2.718)で割って求めた数なのよ。ちょっと難しいけどね。でもこの方法なら、最高ではないかもしれないけど、確実に優秀な秘書を雇うことができるのよ。統計的にこの方法を上回る結果は出てないわ
京子さん
京子さん
なるほど〜
ノア
ノア
この問題の本質は「最初に全体像を把握する」ということよ。興味があるものだけじゃなくて、短期間にできるだけたくさんのものを試してから、最終的な判断を下すといいってこと
京子さん
京子さん
つまり、早い段階で簡単に決めちゃダメってことだね〜
ノア
ノア
ええ、そういうことよ。いろいろなサンプルを試そうと思うと、その分手間もかかるし労力がいるから多くの人はその手間を省きたがる
京子さん
京子さん
それで早く決断しがちになっちゃうんだね〜
ノア
ノア
あまり重要じゃない決断をするときはそれでもいいかもしれないけど、その方法ではサンプル数が少なすぎて最適な選択が難しくなっちゃうから、重要な決断をするときにはあまりいい結果に繋がらないことが多いわ

メンタルアカウンティング

ノア
ノア
自分の懐からお金を支払わないといけない時、どれほど抵抗感を抱くかは、そのお金の出どころによって違うの
京子さん
京子さん
分かるよ〜、例えば道で拾ったようなお金なら自分で働いて稼いだお金より気楽に使えるもんね〜
ノア
ノア
それは心の錯覚を利用した一種のトリックと言えるわ。心理学ではメンタルアカウンティング(心の会計)と呼ばれてるのよ
京子さん
京子さん
へ〜、ちゃんと心理学で説明がつくんだね〜
ノア
ノア
これは人生をより良くする上でも有効よ
京子さん
京子さん
例えば?
ノア
ノア
そうねぇ、例えば旅行中にお金が盗まれちゃったとするでしょ。当然ショックよね
京子さん
京子さん
当たり前だよ〜
ノア
ノア
でも、そこでこういう風に考えることはできない?そのお金はおそらく自分より苦しい生活を送っている人に寄付したのだって
京子さん
京子さん
う〜ん、いってることはなんとなく分かるけど。。
ノア
ノア
ものの見方を変えても、お金が盗まれたという事実が変わるわけじゃないわ。でも起きてしまったことをどう意味付け解釈するか、それは自分でコントロールすることができる領域よ
京子さん
京子さん
確かに
ノア
ノア
よい人生を送れるかは、『事実を前向きに解釈できるかどうか』で決まることが多いのよ

勝つことではなく、負けないことが大事

ノア
ノア
私の好きな投資の話をすると、投資家って「アップサイド」や「ダウンサイド」っていう言葉を口にしてるのを聞いたことない?
京子さん
京子さん
あ〜、なんかよく分かんないけど聞いたことある気がする
ノア
ノア
アップサイドはポジティブな投資結果全般を指す言葉よ。例えば利回りが平均を上回ったとか。それに対してダウンサイドは、考えられる限りのあらゆるネガティブな結果を指す言葉よ。最悪、倒産とかね
京子さん
京子さん
と、倒産。。ひぇ〜
ノア
ノア
この例で重要なのは、勝つことじゃなくて負けないことが大事ってことよ。多くの人は勝ちたいと思いがちだけど、ダウンサイドが取り除かれてさえいれば、アップサイドは自然に姿を表すということよ
京子さん
京子さん
多くの人は勝ちたいって思いがちだけど、負けないようにっていう視点は大事なんだね〜
ノア
ノア
この思考法はすでに中世のギリシア人やローマ人も身につけていたわ、『否定神学』という名前でね
京子さん
京子さん
否定..神学?
ノア
ノア
「神が何であるか」を言い表すことはできないが、「神が何でないか」は明確にできるというように、神でないものを特定し除外していくことで神を語ろうとする否定の論理
京子さん
京子さん
なるほど〜
ノア
ノア
これはよい人生を送るという視点でも使えるわ
京子さん
京子さん
え〜、どういうこと〜?
ノア
ノア
京子ちゃんも最初に言ってたけど、人によって価値観も違うし、何がよい人生を保証するかを言い表すことはできない
京子さん
京子さん
あ、そっか。何がいい人生かはわからないけど、何がよい人生の妨げになるかは特定できるってことだね
ノア
ノア
そういうこと。アルコール依存、麻薬、慢性的なストレス、嫌な仕事、借金、..etc 何がよい人生を脅かすのかっていうことなら具体的に挙げることができるでしょ。ダウンサイドは、常にアップサイドよりつかみやすいのよ
京子さん
京子さん
人生のマイナス要素』をはじめから避けることが大事なんだね〜

感情は、飛んで来ては去っていく鳥のようなもの

ノア
ノア
心理学には、『自己内観における錯覚』という言葉があるわ
京子さん
京子さん
どういう意味なの〜?
ノア
ノア
自分の思考を省みるだけで、自分が実は何に向いているとか何に最も幸せをかを究明できるという「思い込み」を表す言葉
京子さん
京子さん
そう言えば、”自分の感情より他人の感情を読むほうが得意”っていうのはよく聞く話だよね〜
ノア
ノア
ええ、すでに事実として立証もされてるわよ。自分の感情分析がうまくいかないっていうのは、自分以外に自分の心の決定権を持つ人がいないっていうのも理由よ
京子さん
京子さん
簡単に言えば自分が唯一の権力者ってことだね〜
ノア
ノア
居心地はいいけど修正機能も働かないんだから的確な感情分析なんてできるわけないわよね。自分の感情なんて当てにならないもの何だからあまり深刻に考えすぎないほうがいいわ
京子さん
京子さん
ネガティブな感情でも〜?
ノア
ノア
ええ、感情なんて飛んで来ては去っていく鳥のようなものよ。無視するか、遠くから眺めていればいずれ時間が解決してくれるわ

自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう

ノア
ノア
投資家のウォーレン・バフェットは、『能力の輪』という素晴らしい表現を用いているわ

人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとてもよく理解できる。だが「輪の外側」にあるものは理解できない、あるいは理解できたとしてもほんの一部だ。

自分の『能力の輪』を知り、その中にとどまること。輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるかをしっかり見きわめることだ

ノア
ノア
後半部分の言葉は、彼の人生のモットーでもあるわ。バフェットのビジネスパートナーであるチャーリー・マンガーも同じようなことを言ってるわ
京子さん
京子さん
自分の短所じゃなくて、長所に目を向けることが大事なんだね〜
ノア
ノア
人間の能力は、ひとつの領域から次の領域へと転用が利くわけじゃないから、能力の輪をむやみに広げようとせず、自分の専門領域で過ごすことが人生を幸せにする秘訣

ピーク・エンドの法則

ノア
ノア
何かを体験したとき、おもに私たちの記憶に残るのは、その出来事の一番印象深い「ピーク」部分と、その「終わり」だけなのよ。信じられないかもしれないけど、それ以外のことはほぼ記憶に残らない
京子さん
京子さん
ええ〜、ホントに〜?
ノア
ノア
これはノーベル賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンが発見した現象の法則性で、ピーク・エンドの法則と言われているわ
京子さん
京子さん
衝撃だな〜
ノア
ノア
ちなみに体験する出来事の長さっていうのは、脳の認識に影響を与えないのよ
京子さん
京子さん
う〜ん?もうちょっと分かりやすくお願いしま〜す
ノア
ノア
例えば旅行に出かけた期間が1週間だろうと3週間だろうと旅行の思い出には差が出ないってことよ。体験っていうのは何も快適なことだけじゃなくて、不快なことにも当てはまるから、例えば刑務所で過ごしたのが1週間だろうと1年だろうと同じくらい強烈に塀の中の記憶は残るの
京子さん
京子さん
へ〜、体験の内容は快適なことだけじゃなくて不快なことも当てはまるんだね〜
ノア
ノア
これは『持続の軽視』と呼ばれているわ。ピーク・エンドの法則に次いで記憶に大きな影響を及ぼす、脳の勘違い

体験している私と、思い出している私

ノア
ノア
「体験している私」は無駄遣いが多い、というかほとんどすべての記憶を捨ててしまうんだけど、「思い出している私」は勘違いがとてつもなく多くて、そのせいで私たち間違った判断を下しやすいのよ
京子さん
京子さん
どういう間違いをしちゃうの〜?
ノア
ノア
短時間に集中して得られる喜びを過大評価し、長期にわたって手に入る静かで平穏な喜びを過小評価しがちなのよ。これも「思い出してる私」の勘違いが原因よ
京子さん
京子さん
う〜ん、なんか難しいな〜
ノア
ノア
例を挙げたら、長時間のハイキングよりバンジージャンプの方が、パートナーとの定期的なセックスよりゾクゾクするような一夜限りの関係の方が得られる喜びが大きいと勘違いしちゃうの
京子さん
京子さん
すご〜く良くわかったよ〜
ノア
ノア
ついつい将来の思い出作りを意識した行動をしてしまいがちだけど、本当に充実した人生を送りたいのか、それともアルバムだけを充実させていのか。。考えてみるといいと思うわ

フォーカシング・イリュージョン

ノア
ノア
フォーカシングイリュージョンとは、”特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際にはあなたが思うほど重要なことでもなんでもない”という錯覚を表す言葉
京子さん
京子さん
だから、特定の要素だけに意識を集中させないほうがいいってこと?
ノア
ノア
そういうことよ。人生における「特定の要素」だけに意識を集中させるとその要素が人生与える影響を大きく見積もり過ぎちゃうの。だから特定の要素だけを過大評価しないよう、十分な距離を置くことが大切なのよ
京子さん
京子さん
う〜ん、なんかイメージしにくいな〜
ノア
ノア
例えば幼い子供だと目の前にあることしか考えられないでしょ。おもちゃを取り上げようものならこの世の終わりのように泣き叫ぶわ。でも京子ちゃんが例えば暑い夏の夜、ビールを飲もうと冷蔵庫を開けたら1本も残ってない場合でも泣き叫んだりしないでしょ。空っぽの冷蔵庫から受ける精神的なダメージを最小限にするためにビールから意識をそらすこともできるし、ビールがないという事実だけでその夜が台無しにされることもないでしょ
京子さん
京子さん
うん、そうだね〜
ノア
ノア
人は年を重ねるうちに、目の前の状況から意識をそらす術を学んでいくわ。広角レンズを通して自分の人生を眺めるように、自分の人生をできるだけ距離をおいて捉えてみると、今はとても重要に思えることでも全体図にはほとんど影響を与えないことが理解できると思うわ

心の引き算をしよう

ノア
ノア
個人的には本の中で一番印象に残った内容の一つよ。ちょっと次の質問に答えてみて

あなたは、あなたの人生全般にどれくらい幸せを感じているだろうか?

0(ひどく不幸)から10(うっとりするほど幸せ)まで評価し、その点数をこのページの端にメモしておこう。

目を閉じて、あなたが右手を失ったと想像してみよう。

片の先に残っているのは丸い切断面だけだ。その部分を触ると、どんな感じがするだろう?片腕だけになって、あなたの生活にはどのくらい支障が出るだろう?

(中略)

それなのに今度は、あなたは左手まで失ってしまった。あなたには、もう手はない。何かを掴んだり、触ったり、撫でたりもできない。あなたはどう感じるだろう?

今度は視力まで失ってしまった。聞くことはまだできるが、周りの風景を見ることも、子供や友人の顔を見ることももうできない。あなたはどんな気持ちがするだろう?

それではここでまた目を開けてみよう。

そして少なくとも二分間、これら三つの状況ひと通り頭に思い描き、「感じて」から、この先へ進んでほしい。

これらの状況を想像すると、あなたは、人生にどのくらい幸せを感じるだろうか?

今度も0(ひどく不幸)から10(うっとりするほど幸せ)まで点数をつけてみてほしい。

京子さん
京子さん
うげ〜…
ノア
ノア
京子ちゃんが大多数の人と同じような感じ方をしたとしたら、おそらく幸福度は最初より上昇してるはず
京子さん
京子さん
当たり前だよ〜、手がなくなったり目が見えなくなったりって。。気分が悪くなってきちゃったわ〜
ノア
ノア
毎回こんなことを想像する必要はないけど、大事なのは抽象的に考えをめぐらすんじゃなくて、その状況に入り込んでみること
京子さん
京子さん
確かにリアルな方がインパクトがあるわ
ノア
ノア
「心の引き算」は脳に非常に大きな興奮を与えるから、慣れるということがないの。人生で起きた素晴らしい出来事への感謝なんかは、慣れることでやがて感情は平均化していくから、「心の引き算」の方が幸福度をあげる効果ははるかに高いのよ
京子さん
京子さん
そうなんだ〜
ノア
ノア
ある心理学者はこんな言葉を残してるわ

私たちはたいてい、自分が手にしている幸せには気づかない

ポール・ドーラン

楽しさとやりがいの両方を目指そう

ノア
ノア
本の中でこんな選択肢の用意された質問があったわ。次に挙げる行為は京子ちゃんにとってどれくらい①楽しいか②有意義か、それぞれ0(楽しさゼロ)〜10(この上なく楽しい)で考えてみて

(a)大好きなチョコレートを食べること
(b)祖国のために戦争で戦うこと
(c)趣味に没頭すること
(d)子育て
(e)アフリカに病院を建てること
(f)地球の温暖化を止めること
(g)セックス
(h)サッカーのW杯を観ること
(i)高齢の女性が道路を渡る手助けをすること
(j)カリブ海での休暇

京子さん
京子さん
う〜ん、楽しいのはチョコレート、セックス、サッカー観戦、休暇かな〜
ノア
ノア
おそらくほとんどの人が京子ちゃんが挙げたのを9,10にすると思うわ。反対に子育ては2,3といったところね
京子さん
京子さん
だよね〜
ノア
ノア
お次は有意義なのはどれ?
京子さん
京子さん
え〜と、、有意義なのは子育てとか高齢の女性を助けるとか、…etc
ノア
ノア
こちらもほとんどの人が京子ちゃんと同じ答えになると思うわ
京子さん
京子さん
やっぱりね〜
ノア
ノア
さて、人生において私たちは何を一番大切にすればいいのかしらね。よい人生に必要なのは楽しめる行為?それとも有意義な行為?
京子さん
京子さん
え〜、どっちも大事だと思うけどな〜
ノア
ノア
この本の筆者も、私も京子ちゃんと同じ意見よ。直接的な楽しみである「快楽の要素」も、その瞬間に意義を感じる私たちの感情である「意義の要素」もどちらも幸せな人生には必要なことよ
京子さん
京子さん
分かるな〜
ノア
ノア
どちらか一方に偏るのは避けて、欲求と意義のバランスよい配分を心がけたいわね

最後に

いかがでしたか?

長々と書いてきましたが、これでも今回紹介したのは本書の内容の一部に過ぎません。

この本の中では厳しい現実についての考察もふんだんに記されています。

私たちは「社会は公正であってほしい」と強く願っていますが、現実の世界は公正さを欠くどころか、かなり不公正です。

仮にあなたが何かにおいて突出した成果をあげたとしても、その成果はあなたでなければ得られなかったというわけではありません。

たとえあなたがどんなに優秀だとしても、世界全体の構造から見れば、あなたはさして重要でもない不可欠でもない、取替え可能な存在でしかない

、、、、etc.

こうした厳しい記述の裏には『もっとも集中すべきなのは、あなた自身の人生』だという筆者からのメッセージが込められています。

成功の定義なんて時代によってコロコロ変わりますし、他人からの評価も同様です。

だからこそ、そうした評価から離れた”内なる成功”を目指しましょう。

かつて古代ギリシアやローマの哲学者たちが「アタラクシア」と呼んだ内なる成功の境地は、あなたに心の安らぎをもたらしてくれるでしょう。

そんな心の充実や平静さをこれからも追い求めたいと思います。

それでは最高のフィナーレを!